二ユース

ターンキーソリューションと、それが食品製造に意味すること

2016,7月 1日投稿

「ターンキーソリューション」の概念が世の中に登場してからしばらく経ちます。実のところ最近では、キーを「一度まわす」だけですべてが解決というだけのシステム、サービスあるいはソリューションを誰もが提供しているように見えます。それが注文住宅、新しいフランチャイズの事業、食品製造の一貫ラインであっても、ターンキーソリューションは、幅広い業界に広まり、設備の設計、製造、委託、据え付けを含んでいることが多々あり、鍵を回した瞬間に操作が可能になります。

多くの異なる業界にターンキーソリューションの概念が広がった今、食品製造業者にとってそれが本当に意味することを改めて考え、この言葉にまつわる根拠のないいくつかの「神話」を解読してみましょう。

 

キーをまわすか、まわさないか?

多くの食品製造業者にとって、包装ならびに加工ニーズに合ったターンキーソリューションを提供してくれる企業が見つかれば、生産活動はストレスフリーになります。とりわけ我々の業界はますます自動化が進んでおり、つまりはキーをまわすかどうかではなく、正しいボタンを押すということ、つまり設備の準備が正しく整っているか、ということがこれまでに増して重要になっているのです。

 

ターンキーか特注か?

自分たちのニーズに必ずしも合致しないかも知れない「出来合いの」製品を納入される可能性があることから、ターンキーソリューションへの決断に躊躇している製造業者もいます。多くのソリューションが「電源を入れるだけで使える」システムとして販売されていますが、ターンキー設備は、要件を間違いなく正確に満たす準備が整う前に、いくつものカスタマイズと微調整を行う必要があります。

このとき、プロジェクト管理が特に重要な役割を果たします。お客様のニーズ、既存の資産、運営上の要件を分析することで、プロジェクトマネージャーは予算とタイミングに合い、なおかつ他の事業に及ぶ影響を最小限にとどめる独自のソリューションを計画することができます。たとえば、システムをオフサイトで事前にテストしたり組み立てたりすることで、想定外の問題に直面するリスクや据え付け時の遅延を回避でき、完全カスタマイズのシステム構成のソリューションをスイッチ一つで稼働させる準備を整えることが可能になります。

 

ターンキーとその先

ターンキーソリューションプロバイダの仕事が終わることはありません。システムが整い稼働開始すると、常に性能が最大限発揮されていることを確認する必要があります。最も信頼できる設備であってもメンテナンス、再調整、アップグレードが必要になる時が来ます。さらに、食品製造設備はますます先進化が進み、専門メンナンスや操作には食品技術の一般的知識があるというだけでは、不十分です。

その結果、ターンキーソリューションを完全に提供するプロバイダの多くは、機械における必要なケアのすべての側面がカバーされるよう、サービスパッケージの中に技術のアフターサービスやトレーニングを含んでいます。このようにして、システムが現在および未来のニーズを満たすだけでなく、購入したターンキーソリューションの可能性を最大限に引き出す情報と専門知識を持つスタッフを確保できるようになります。

次回ブログではプロジェクト管理について更に掘り下げ、お客様の次のプロジェクトにどんなメリットがあるかについてお伝えします。

次回のブログアップまでは、お客様のターンキーソリューションプロバイダである当社からどのようなサービスを受けられるか、こちらをクリックするか、白書をダウンロードしてご覧下さい。

 

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