二ユース

間食世代: XYZ世代をターゲットにする方法

2017,9月 28日投稿

すべての世代が同じように間食をするわけではありません。いつ、どこで、何を間食するかは、文化的背景、社会的地位、所在地に影響されるだけではなく、年齢にも密接に関連しています。「フリーサイズ」アプローチを離脱し、各世代の異なった考え方や間食嗜好と結びつける世代別マーケティングがメーカーにとって重要戦略となっています。では、実際各世代グループは何を求めているのでしょうか。

 

お試し好きなミレニアム世代

「ミレニアム世代の 75% は、さまざまな文化/国の製品を試してみるのを楽しんでいます」[1]

最もお試し好きで好奇心旺盛な消費者人口は、間違いなくミレニアム世代です。2051年までに世界の労働人口の約75%に達すると見込まれているこのグループを、メーカーは見落とすわけにはいきません。情報に容易にアクセスでき、メディアに精通し、情報を常に求め、好奇心で動かされるミレニアム世代は、なんでも新しいものが好きです。斬新なフレーバー、エキゾチックな食材、一味違った包装など、そんな世代の注目をひく方法は数多くあります。しかし、ミレニアム世代は最も要求が多く、最もブランドにこだわらない消費者グループなので、継続して関心をもたせ購入してもらうには、常に新しいものを取り入れていかなければなりません。限定版パッケージやパッケージ内の商品サンプルで消費者をひきつけたり、大人数で楽しめる大きなシェアパックでインパクトを与えたり、常に消費者をつかむ試行が要求されます。

 

昔を懐かしむジェネレーションX

3555歳の消費者の 45%以上が、過去の食べ物の方が現在手に入るものよりよかった、という考えに賛同しています」 [2]

スリルを求めるミレニアム世代に対して、ジェネレーション X は、快適さ、シンプルさ、親しみやすさにより重点を置きます。このグループは、多忙な生活から解放されたいと願い、現代の消費に全般的な不満を抱えていることから、肯定的な思い出を喚起する間食商品を求めます。メーカーは、そのような情緒や感傷を利用して昔を懐かしむ中年層の興味をそそることができます。シンプルなレシピ、伝統的な食材、昔ながらの味、レトロなパッケージなどで、消費者は昔の製品を再体験でき、日常生活のストレスが軽減されます。これが、おなじみのブランドとの関係の強化につながります。

 

健康志向のベビーブーマー

「55 歳以上の消費者の 62% は、商品が健康とウェルネスに与える影響を、常によく、気にして製品を選択する、と述べています」[3]

55 歳以上の人の割合は、世界中で着実に上昇しています。2019 年までに、全世界で合計15兆米ドルの消費が見込まれる[4]ベビーブーマーは、見落とせない鍵となる人口層です。健康とウェルネスに対する懸念から、高年層消費者は、健康的、自然、リスクフリー食品を求め、おなじみの信頼できる実績あるブランドを第一に選ぶ傾向があります。また、高年層消費者の多くは、間食は健康によくない快楽と位置付けています。実際調査によると、「間食は健康によくない」という考えに不賛成なのは、65歳以上の消費者では30%のみ、18~24歳では40%以上となっています。[5]高年層消費者の認識を変え、商品の安心できる質を納得してもらうには、より健康的な油を調合したり、古代の穀物など健康効果が期待できるシンプルな食材のみ利用したりすることに重点をおく必要があります。これらの製品が「健康によい」ものであるというメッセージが包装に明確に読み取れると、この増えつつある消費者グループが持つ不健康イメージを払しょくするのに役立ちます。

さらなる市場インサイトについては、世界最大の間食市場‐米国について洞察した次のブログをご覧ください。

 

[1] Global Data TrendSights Analysis: Experimentation (2017 年 5 月)

[2] Global Data TrendSights Analysis: Anchoring, Back to basics (2016 年 9 月)

[3] Global Data TrendSights Analysis: Aging Populations (2017 年 6 月)

[4]https://www.bloomberg.com/news/articles/2013-09-17/aging-boomers-befuddle-marketers-eying-15-trillion-prize

[5] Global Data TrendSights Analysis: Aging Populations (2017 年 6 月)

 

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